タレントプールとは?定義や、メリット、デメリット、導入企業事例、導入方法、HRテックの活用について
ジョブ型雇用制度やタレントマネジメントのトレンド化に伴って、タレントプールという言葉に注目が集まっています。聞き覚えのある方もいらっしゃるかとは思いますが、きちんと定義を理解されている方は少ないのではないでしょうか?今回は、タレントプールの定義や、メリット、デメリット、導入企業事例、導入方法、HRテックの活用についてご紹介します。
タレントプールとは?
タレントプールとは、企業が中長期的に確保することや、確保する仕組みの事を指します。
具体的には、社内の優秀な人材をリストアップしたデータベースのことであり、そのデータベース自体が紙かExcelかデータベースかは問いません。常に刷新されており、閲覧権限のあるユーザーが簡単に閲覧できる状態である必要があります。
外部環境の変化によって様々な企業経営にも変化が生じています。その結果、多くの企業で優秀な人材の獲得が喫緊の経営課題になっています。その解決策としてタレントプールの活用が検討されているのです。
タレントプールを導入するメリットとは?
採用において
これは、社外の候補者に自社の採用サイト経由でタレントプールに登録してもらうことで、現時点では候補者の求めるポジションが無い場合であっても、引き続き企業側が候補者にコンタクトできる状況を保っておけるのです。
人材育成において
タレントプールは人材育成においても有効に機能します。アセスメントなどを通して把握した滞在能力の高い従業員をタレントプールに確保しておくことで、その後の研修や人事異動を行いやすくなるのです。
タレントプールを導入するデメリットとは?
導入に際して工数が生じる点がデメリットとして挙げられることも多いですが、タレントプールの刷新が行われなくなった際のリスクも大きなデメリットの一つです。
タレントプールにプールする従業員の質や企業側の定義する人材要件は常に変化します。そのため、その変化併せて、タレントプールも常に刷新していく必要があります。この刷新が滞ってしまった場合、企業にとって優秀な人材として最適ではない人材が「優秀」というレッテルを貼られ、研修や人事異動の有効性が低下してしまうと考えられているのです。
タレントプールを導入している企業事例とは?
インテル
半導体企業のインテルは、採用段階においてタレントプールを導入しています。具体的には、自社に関心を持った社外人材に、自社採用サイト経由で候補者情報を登録させ、その候補者に適正があるとインテル側が判断したポジションが募集を開した際に、候補者に該当ポジションが募集を開始した旨を通知する仕組みになっているのです。
タレントプールを導入・運用する方法とは?
タレントプールの導入について
導入のポイントは3つあります。
- タレントプールの運用目的を明確化する
- 優秀な人材の要件を決定する
- タレントを登録する
それぞれについて解説します。
タレントプールの運用目的を明確化する
上述した通り、タレントプールは大きく分けて二つに分類されます。もっとも、企業によっては、自社特有のタレントプールの設置を検討することもあるでしょう。実際にタレントプールの導入・運用を行う前に、導入・運用の目的を明確にしておく必要があります。この時に、タレントプールの閲覧権限保持者や刷新を担う担当者を決定するとよいでしょう。
優秀な人材の要件を決定する
次に、自社における優秀な人材の要件を決定する必要があります。やり方はいくつかあるかと思いますが、例えば、過去に高い人事評価を獲得した人材像から分析する等の手段が考えられます。
タレントを登録する
最後にタレントを登録します。自身に登録させる場合、タレントプールの運用担当者が登録する場合の二通りが考えられますが、タレントプールを設置する目的を鑑みて決定すると良いでしょう。
タレントプールの運用のポイント
プールの刷新
上述した通り、タレントプールは常に刷新しておく必要があります。担当者は、運用しているタレントプールの人材要件と登録している人材について、常にモニタリングし、タレントプールの刷新を図っていく必要があります。
HRテックをタレントプール運用に活用する方法について
タレントプールの運用には、リアルタイムで登録されている従業員の情報を確認したり、刷新したりすることが欠かせません。その際、HRテックの利用は、非常に大きな助けになります。タレントプールの導入・運用に際しては、HRテックの利用も検討すると良いでしょう。
タレントプールに役立つおすすめのツール
『MyTalent』はタレントプール機能も有する、採用マーケティングオートメーション(MA)サービスです。
採用管理システム(ATS)との連携や、候補者データベースの構築、キャリア登録サイトの設置や自社採用サイトとの連携、メールマーケティング、候補者の興味度の数値化など、求職者や過去接点の在った候補者のタレントプール構築から半自動のアプローチ、仕組化までを実現することが可能です。
プランは5種類以上存在し、アプローチが必要なデータ数に応じて利用金額が変動します。
候補者データ整理やアプローチ、スカウト配信、面談調整等の人的サポートも受けることができるため、人事体制が未成熟であったり、リソース課題があっても、サポートを受けながらタレントプールを始めることが可能です。