メンタルヘルスマネジメントとは?その定義やメリット、デメリットについて
昨今、企業経営において従業員のメンタルヘルスは非常に注目されています。それに伴い、メンタルヘルスマネジメントにも注目が集まっています。皆さんは、メンタルヘルスマネジメントについてどこまでご存知でしょうか?今回のコラムでは、その定義やメリット、デメリットについてご紹介します。
メンタルヘルスマネジメントとは?
メンタルヘルスマネジメントとは、従業員のメンタルに不調をきたすことの少ない環境の構築を行うことを指します。例えば職場環境の改善や従業員のストレス緩和など、従業員のメンタル面のサポートを重視することで、組織全体のレベルアップを目指すものになります。
しかし、今までであっても、従業員のメンタルヘルスへの対応に取り組んでいる企業も多いと思います。
既存のものと何が違うのでしょうか?
従来のメンタル対策とこれからのメンタル対策(メンタルヘルスマネジメント)の違い
最大の違いは、メンタルヘルスマネジメントが全従業員を対象に各々のモチベーション向上を目的にしている点にあります。
違いを下表にまとめました。
従来のメンタル対策 | メンタルヘルスマネジメント |
リスク管理 | パフォーマンス向上 |
コスト | 投資 |
対処療法 | 予防中心 |
不調者 | 全従業員 |
メンタルヘルスマネジメントのメリットとは?
メンタルヘルスマネジメントの取り組むことによって、主に下記4つのメリットがあると言われています。
1)部下への接し方に指針が生まれる
働いていれば、ストレスがかかるタイミングはあるものです。その際、上司のサポートは重要になりますが、上司が対応に苦心することが多いようです。しかし、メンタルヘルスやストレスへの見識が豊富であれば、正しい対応ができるようになります。
2)生産性が向上する
従業員のメンタルヘルスに配慮することによって、従業員いにとっては働きやすい環境が容易されると考えられます。結果として、従業員の生産性が向上すると考えられます。
3)キャリアアップに生きる
メンタルヘルスに関する知識を習得し、実践を積むことは、マネジメントスキルとして今後も生きてくると想定されます。そのため、将来的なキャリアアップに効果的だと考えられます。
4)自身で心のケアができる
メンタルヘルスに関する知識を習得することで、自身のメンタル状況についても認知しやすくなります。そのため、メンタルの不調による休職などのリスクを軽減させるだけではなく、通常時のモチベーション維持に活かせるようになります。
メンタルヘルスマネジメントのデメリットとは?
メンタルヘルスマネジメントを自社に導入することによるデメリットとして挙げられるものは、導入後の効果が測定しにくいことにあります。従業員のメンタルの変化はっきりと目に見えるものではありません。そのため、効果を実感しにくいことが多いようです。自社に導入した際は、長期的な目線でその成果を確認していく必要があります。