人事評価に納得がいかないのはなぜ?評価制度の見直し方法!
人事評価を行った後、社員から評価に納得がいかないなどと申し出を受けたり、相談を受けたりすることはありませんか。人事評価は社員にとってはブラックボックスのようなものです。
もちろん全員が納得するような人事評価ができればよいのですが、何らかの基準で評価をつけられているため、全員が高い評価となることは難しいのです。
自分自身が不満を抱えている、部下から相談を受けているといった人は本記事を参考にしてみてください。
人事評価に不満を抱える社員とは?
人事評価とは、給与や昇格に直結するものです。そんな評価が悪いとなると、誰しもが不安を覚えますよね。
特に人事評価に不満を抱えやすいのは、
- 出世意欲の高い人
- 人の評価を気にしすぎてしまう繊細な人
- 自己評価との乖離が激しい人
こういった人たちです。どういった場面で不満を覚えるのでしょうか。
出世意欲の高い人
先ほども記載した通り、人事評価は給与や昇給に直結します。そのため、出世意欲の高い人にとっては、人事評価が低いまたは並みだったとしても不満を抱えてしまうのではないでしょうか。
しかし、こういった人たちの多くは次回の評価に向けてさらに頑張ろうと思う人も多いため、上司からのアドバイスを丁寧に行うことで解消できるでしょう。
人の評価を気にしすぎてしまう繊細な人
人事評価というものは他人からの評価によってきまるものです。そのため、他人からの評価に人一倍敏感な人は人事評価に不満を抱きやすいでしょう。
人事評価が低い=人から好かれていないのではないか、そんな風に考えてしまいます。
このような人に対してはコミュニケーションを普段から取っておくことが大切でしょう。
自己評価との乖離が激しい人
仕事に対して、たいていの人は「今年は実績を残せたぞ」「今年は去年よりもよく働いたぞ」などと自己評価を行っています。
しかし、これは「去年の自分と比較して」評価したものです。人事評価というのは、去年の評価も加味されますが、評価軸は決まっており今年の目標やノルマに対しての評価となります。
そのため、自身の中での評価との乖離が生まれやすくなります。こういった人には人事評価の評価基準などを明示することによって不満を解消できるのではないでしょうか。
人事評価に納得がいかない理由
人事評価に納得がいかない多くの原因は、認められていないと感じるからです。
誰しも、仕事を頑張っています。その評価が低かったら、頑張る気持ちが削がれてしまうのも無理のないことかもしれません。
また、ほとんどの社員は、人事評価の基準を知らないでしょう。そのため、どのように評価されているのか、不信感を持ってしまいます。
自分で頑張ったと思っていてもそれが認められていないのか、その頑張りに気づいてもらえていない・評価対象ではないのかでは大きく違います。
不信感をぬぐうためには人事評価の基準を社員にこうかいするのがおすすめです。
人事評価が公平にならない理由
しかし、人事評価は全社員にとって公平なものにするのはむずかしいでしょう。
なぜなら、人事評価を行っているのは人間だからです。わざと不公平に評価を付けようと思っているのではなく、無意識のうちに、普段の関係性が評価に影響してくるのです。
そのため、上司が変わると同じ仕事ぶりなのに評価が逆転するということもあります。
こういったことをなくすために、新しい人事評価制度もできてきています。
人事評価を見直す時のポイント
近年、リモートワークへの移行により人事評価を見直す動きが活発です。
せっかく作るのであれば今までの不満をなくすような人事評価制度を作っていきたいですよね。
人事評価制度を作るのであれば、
- 人事評価の目的の明確化
- 手法の再考
この二つは欠かせないポイントとなるでしょう。
人事評価の目的の明確化
なぜ、人事評価をおこなうのですか?そう問われたときにすぐに回答できる人はどれくらいいるでしょうか。
ただ何となく、長年やってきていることだからやっているなんて人も多いのではないでしょうか。
人事評価は企業によって目的が異なります。
人事異動を頻繁におこなう企業であれば、人事異動を目的としたスキルに着目した評価制度となりますし、社員一人一人のモチベーション向上に対しての人事評価であれば違う評価制度の手法を用いるべきです。
このように人事評価を行う目的によって手法・項目に変化があります。
人事評価の手法の再考
人事評価の見直しを行う際は、新しい手法も調べてみましょう。部分的にでも取り入れられるものは取り入れていきましょう。
近年、企業で取り入れられ始めたのは、
- 360度評価
- コンピテンシー評価
といったものです。
360度評価とは
360度評価とは、多面評価ともよばれ、、同僚や部下などいろいろなポジションにある複数の人物が対象者の評価を行うというものです。
複数人からの評価を受けることで、より公平な評価を追求したものになります。しかし、一方で社員同士が評価しあうため社内の雰囲気に影響がでてしまうという話も珍しくありません。
この評価を成り立たせるためには、目的の周知はもちろん、細かいガイドラインなどを設けておくのをおすすめします。
コンピテンシー評価とは
コンピテンシー評価は、業務遂行能力が高い社員を基準にその行動特性に基づいた評価を行うものです。
この方法は、社内に成功例を共有しやすいという利点があり、活躍する社員を増やしたいという企業にはおすすめの手法です。
しかし、柔軟な変化には対応できないため、ある程度成熟した企業であることが求められるでしょう。
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