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労務管理士とは?仕事内容や取得方法4つを紹介します!

労務管理士

労務管理士とは

労務管理士とは、労働基準法をはじめとした労務管理に関わる専門知識を習得し、適切な労働環境を築くことができる人材を育成することを目的とした民間資格のことを言います。この資格は、一般社団法人日本人材育成協会と、一般社団法人日本経営管理協会が運営するものであり、認定制度の詳細は団体ごとに分かれており、基準も統一されていません。

労働基準をはじめとした労務管理についての専門的な知識を一から習得することができるので、個人のスキルアップにもつながります。

労務管理士が得る知識は、企業の管理部門に必須な内容ですので、資格の取得が企業へのアピールポイントとなります。

⇒労務管理について詳しく知りたい方はこちら

労務管理士と社会保険労務士の違い

労務管理士と社会保険労務士は、以下の2点で大きく異なります。

  • 資格の種類
  • 社会保険労務士でなければできない業務がある

資格の種類

労務管理士は、民間団体が認定を行っている資格であるのに対し、社会保険労務士は国家資格であることが違いの1つとして挙げられます。社会保険労務士の資格保有者となるには、社会保険労務士法に基づいた社会保険労務士試験に合格する必要があります。受験資格は短大卒以上であり、合格後も約2年の実務経験が義務付けられています。

社会保険労務士でなければできない業務がある

2つ目に、社会保険労務士でなければできない業務があることが挙げられます。制度上、社員の健康保険や雇用保険の手続きは、社会保険労務士でなければ行うことができません。これを労務管理士が行うと、法律違反になってしまい、罰せされてしまう可能性があります。

労務管理士の難易度

労務管理士の難易度は、比較的易しいと言えます。労務管理士は民間資格なので、取得の難易度は比較的易しく、全国各地で定期的に開催している講座を受講し、試験に合格することで資格の取得が完了します。それぞれの認可団体による公開認定講座を受講してか試験に臨む流れになっているので、講座で学んだことをしっかり身に着けていれば合格することは難しいことではないでしょう。

また、合格率は公開されていませんが、20歳以上という条件を満たしていれば性別や職業、学歴などは不問であるため、誰でも受験することができます。

労務管理士の資格取得方法

労務管理士の資格取得方法は全部で4つです。基本的には指定の口座を受講し、資格認定試験に合格することで取得が可能になります。しかし、地理的な問題で講座に出席できない場合などもあるため、取得方法には様々用意されています。

ここでは、その4つの取得方法について解説します。

  • 公開認定講座
  • Web資格認定講座
  • 通信講座
  • 書類審査

公開認定講座

労務管理士の資格取得方法の1つとして、公開認定講座があります。全国で定期的に開催されている公開認定講座に出席し、資格認定試験に合格することで、労務管理士の資格を取得することができます。公開認定講座では、講師から直接労務管理士の知識を学ぶことができます。加えて労働基準法を中心に出題される資格認定試験に合格できるまで、丁寧な指導を受けることができます。

Web資格認定講座

労務管理士の資格取得方法として、Web資格認定講座が挙げられます。規定の研修をeラーニングで学習することで、インターネット上で資格認定試験を受験することが可能です。また、Web資格認定講座は学習の日程や場所は決められておらず、加えて受講料が最も安価に設定されています。インターネットに接続可能な環境が整っていれば、多忙な人にも最適な取得方法であると言えます。

通信講座

労務管理士の資格取得方法に、通信講座があります。様々な事情で公開認定講座に参加することができない場合は、規定の通信講座を受講することにより、通信による到達度テストを受験することができます。この試験に合格すれば、労働基準法の知識の習得が一定の基準まで到達したとして認められ、認定講座による資格認定試験に合格したものと同等に扱われるので、労務管理士としての手続きを行うことが可能です。

書類審査

労務管理士の資格は、書類審査での取得方法も挙げられます。書類審査は、実務での経験を重視し、経歴と課題論文によって審査を行う手法です。経験が重視されるため、労務管理に関する実務経験を最低3年以上行ったという証明に加え、労務管理士の資格取得者からの推薦が必要です。

労務管理士の資格が役立つ仕事

労務管理士が行う労務管理の仕事は、企業の社員の労働環境などを管理するものです。具体的に挙げると

  • 雇用の際に必要な雇用契約書の作成
  • 就業規則の管理・運用
  • 社員の勤怠管理
  • 給与計算

これらの業務には労働基準法をはじめとした知識が必要なため、労務管理士が習得しているものがそのまま活用できます。

労務管理士の仕事内容

労務管理士は、労務管理の中でも社員に関する仕事の専門家であると言えます。労務管理士の仕事内容として、以下の6つが挙げられます。

  • 労働契約の締結
  • 労働条件の管理、変更
  • 各種保険の管理
  • 給与、賞与の計算
  • 安全、健康管理や労働環境の整備
  • 就業規則の管理

労働契約の締結

企業は新規雇用者に対して労働契約書を交付することが義務付けられています。一般的にこの業務は労務管理士が行います。

労働条件の管理、変更

社員が昇進や、異動をした際に必要になる労働条件の管理や変更を労務管理士が行います。

各種保険の管理

企業は正社員やパート、アルバイトなどの雇用形態を問わず、一定の条件を満たしている社員に対し、社会保険や労働保険に加入する義務を負います。この時に必要な手続きを労務管理士が行います。

給与・賞与の計算

社員の給与や賞与の計算を、労務管理士が行います。

安全、健康管理や労働環境の整備

社員が行った健康診断の管理や、企業の労働環境の整備を、労務管理士が行います。

就業規則の管理

企業の就業規則についての更新、管理を、労務管理士が行います。

キャリアアップのために取得を目指しましょう

労務管理士は民間資格であるため、国家資格である社会保険労務士などと比較され、軽視されがちですが、将来的なキャリアアップなどの材料として評価されることに間違いはありません。

労務管理のエキスパートとして企業内で重宝される労務管理士は、労務管理について未経験な人でも挑戦しやすい資格であることに加え、労働基準をはじめとした労務管理についての専門的な知識を一から習得することができるので、個人のスキルアップにもつながります。この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。