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目標管理ツールとは?主な手法と各メリットについて解説

目標管理ツールとは?

組織全体の生産性を上げるためには目標達成を1つ1つ確実にしていくことが重要となります。そのためには、目標の可視化と進行度合いが一目でわかるようにすると非常に便利です。本記事では、目標達成に必要とされる機能を備えた『目標管理ツール』について解説していきましょう。

目標管理ツールとは

最初にお話しした通り、『目標管理ツール』とは目標達成に必要とされる機能を備えたツールのことです。会社全体や部署別に設定した目標はもちろんのこと、目標達成までの進捗状況についても分かるようになっています。このツールを用いることで、より効率的な管理が可能となり、目標達成に必要な時間やタスクを忘れずに過ごすことができるでしょう。

主な目標管理の手法

大きく分けて2種類の手法が目標管理にはあるので、ご紹介しましょう。


MBO

MBOは「Management by Objectives」の略で、日本の多くの企業でも取り入れられています。ピーター・ドラッガーが提唱した目標管理の手法で、個人や集団別に目標を定めて、どの程度達成できたのかというレベルで評価をします。

この手法では上司による管理が非常に重要となっており、一つ一つ細かに目標を管理する必要があります。そのため、過程よりも成果を重点的に見る傾向になり、社員個人の主体性が損なわれやすいというデメリットも含まれます。


OKR

OKRは「Objective Key Results」の略で、どの程度まで目標達成できたかをみて評価する手法です。多くの大企業で注目されており、最初はインテルで誕生し、FacebookやGoogleでも活用されています。

具体的には企業全体の目標と成果指標を定めて、それに合わせて部署や社員個人等の階層ごとに目標を定めていきます。組織全体の定性的な目標を達成させるために、定量的な成果指標を活用するというのがポイントです。

⇒評価項目について詳しく知りたい方はこちら


目標管理ツールのメリット

ここでは企業で『目標管理ツール』を利用する利点についてお話ししましょう。


目標達成のやる気向上

一つ目の利点として、社員のモチベーション向上があげられます。先述した通り、ツールを活用すれば、目標達成までのタスクや現状を一目で見られるので、自身がどの位置にいるのか把握することができます。またツールによっては、さらにやる気を上げてくれるような機能も備わっています。SNSでのコミュニケーション活性化や情報共有、アンケート機能等がそれらに含まれています。現段階で社員の意欲が上がらないと悩んでいる場合には、ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。


目標管理の精度向上

2つ目の利点として、目標の管理がきちんとされるようになるということがあげられます。現段階で自社での組織全体と個人の目標管理がうまくできていないと感じる場合、それらの管理をツールに任せることで、管理の手間を省いた上で高い精度でのマネジメントが可能です。従来のExcel等での管理では、確認に時間がかかったり、運用における問題がありました。それらの問題を一括して解決してくれるのが『目標管理ツール』なのです。


人事評価や人材活用の仕組み構築が可能

3つ目の利点として、個人の人事評価と容易に関連づけられるという点があげられます。組織全体の利益のために個人がどのような目標を定めるのかというのは非常に重要なことです。そして設定した目標に向けてどのように行動し、どれくらいのペースで進めていくのかについてもツールが全て記録します。その結果や過程を見れば、個人の人事評価と活用を一括して行える点が、企業でも高く評価されています。


比較時のポイント

利点を把握した上で、どのようにツールを選べば自社にとってベストなのか分からないという方もいるでしょう。ここでは比較のポイントを3つに分けてお話しします。


導入目的に合っているか

何となく機能がたくさんついているからという理由で選んでしまうと、のちに別のツールに変更したい時に手間になってしまいます。最も重要な選び方は、「自社がツールを使う目的に則したもの」を選ぶことです。メインは組織全体の目標を管理するのに適した機能を備えたものを選ぶようにし、その副次的な機能として、先述したようなモチベーション向上に便利な機能がついているくらいのレベル感で選ぶと良いでしょう。


自社の目標管理に対応しているか

すでに現段階で自社での目標管理を行なっている場合は、その管理方法に対応しているツールかどうかを調べておくと良いでしょう。例えば自社ではすでにOKRによる目標管理を行なっている場合は、OKRによる管理を効率的に運用できるようなシステムが搭載されているものがおすすめです。他にも評価制度を首尾よくこなせるような機能が備わっているツールもあるので、自社で採用されている管理や評価方法について、よく把握しておくと良いでしょう。


既存ツールと機能が被っているか

多くの機能が搭載されているからという理由で『目標管理ツール』を選んでしまうと、すでに自社で使っている既存のツールと機能が被ってしまい、活用されず無駄になってしまう恐れがあります。例えば、自社ですでにSlackのようなコミュニケーションツールを使っており、そこにチャット機能を備えた『目標管理ツール』を導入してしまうと、情報の共有が手間になってしまいます。そのため既存のツールをよく把握しておき、それらでカバーできる場合には機能を絞ったツールを選ぶようにしましょう。


まとめ

目標管理自体は人の手で行うことができ、必ずしもツールの導入を検討しなければならないというわけではありません。ツールを活用するためには、初期費用や月額費用等がかかってしまいます。その代わりに管理する手間や時間のカット、確実な目標達成のためにすべきことの可視化、人事評価とのリンクによる客観的な評価と効率化などが恩恵として受けられます。特に、「現状で目標管理がうまくできていない」と感じる場合には検討してみてください。