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ホワイトカラーの特徴は?うまれた背景やブルーカラーとの比較を解説

コロナ禍や時代の変化によって、ホワイトカラーの職が注目されはじめました。「今後ホワイトカラーの仕事がなくなるかもしれない」「将来はロボットにとって代わる職業になる」などの報道を耳にする方も多いでしょう。

とはいえホワイトカラーとはどんな職業か気になる人もいるはず。そこで今回はホワイトカラーの特徴や、他の仕事との違いについて解説します。

ホワイトカラーとは

ホワイトカラーとは白いシャツを着用して行う仕事の総称です。具体的には事務職・営業職・研究職・技術職などを指します。後述するブルーカラーと比較して使われるケースが多いでしょう。

ブルーカラーは青い服を着用して行う仕事。言わば青い作業着で肉体労働や作業系に携わる仕事です。製造業・建築業・運輸業などが該当します。近年はAIの発達によって、ホワイトカラーの職に対する注目が集まりはじめました。事務職や営業職など、ロボットでもこなせてしまう仕事が多いからです。

実際、単純作業の業務をAIに切り替え、大幅な人員削減に取り組む企業も多く見られます。AIであればミスもなく、人間よりもはるかにスピーディーに作業できるのは大きなメリットでしょう。

ホワイトカラーは過重労働やストレスがかかる仕事が多いのも特徴。であれば、なおさらロボットにとって代わる時代が来るのも目前と言えます。

ホワイトカラーの歴史

ホワイトカラーの歴史について解説します。

第三次産業の発展による多様化、増加

ホワイトカラーがうまれた背景には日本の歴史と大きく関係しています。日本の産業は第一次・第二次・第三次に分けられるのも事実。第一産業は1950年以前を指す経済社会です。

伐採した樹木を木造建築に活用したり、魚を捕獲して消費者のもとへ届けたり。活発であった農業や漁業が第一産業に該当します。1950年以降は冷蔵庫やテレビなどの家電も続々登場。自動車にも注目が集まる時代となりました。その影響によって製造業や建設業などが活躍したのです。

その後、第三次産業が発展。衣食住を満たせる時代へと変化した中で、人々は娯楽や観光に目を向けはじめました。より楽しい日々を過ごしたいと考える方が増え、娯楽に消費する傾向が見られたもの。

その結果、旅行業や外食産業が盛んになります。このような背景により、第一・第二次産業に該当しない、第三次産業の多様化へと時代が変わりました。

高学歴化、賃金水準の平準化による変化

1980年代に入るとコンピューターが日本に登場。その後、1990年代中盤からはパソコンの性能も上がり、誰もが使いやすいものへと変化しました。

現在のPCの元となるWindows95が発売された1995年を機に、コンピューターはまたたく間に日本中へ広がっていきます。職場でもパソコンが導入され、それまで手作業で行っていた仕事がPCへと移行。肉体労働を中心としていた方も生産性を上げるため、現場にPCを導入する動きが見られました。

このような背景から徐々にホワイトカラーとブルーカラーの境界線が無くなり、区別や差別をしない世の中へと変わっていったのです。日本における高学歴化や賃金の平準化によって、さらに両者のボーダーラインは無くなります。今ではホワイトカラーとブルーカラーと聞いても、理解ができない人が増えているのも事実です。

ホワイトカラーの特徴

ホワイトカラーの特徴について解説します。

頭脳労働

ホワイトカラーは頭脳労働中心の職業を指します。肉体労働よりはPCを駆使してのデスクワークが多い傾向です。具体的には「会社が成長する為にはどのような行動をしなければいけないか?」「サービスをより満足してもらうにはどんな心掛けがいるか?」「トラブルにはどうやって対処していけばいいか?」などを考えていきます。

そのため、技術やスキルが備わっていれば、体力に自信が無くても働けるのも特徴。実際に自営業でWebライター・プログラマー・Webデザイナーとして働く方が増えているのも特徴。

とくにWebライターやプログラミングなどはAIでまかなえず、人間の頭脳を活用しなければ仕事が成り立ちません。そのような背景もあり、ホワイトカラーの職によってはニーズが高まっている仕事もあります。

屋内での業務が多い

ホワイトカラーは屋内業務が多い傾向にあります。前述の通りホワイトカラーは頭脳労働であるため、必然的にPC作業がメインです。となれば、作業環境を整えやすい室内が中心となるのは当然と言えるでしょう。

ゆえに安全かつ効率的に仕事ができます。建設現場や工事現場での作業は危険が伴うものの、家での作業であれば安心して勤務可能。リモートワークや個人事業主として働いている場合は通勤する必要もありません。

通勤にかけていた時間を仕事の時間へ置き換えられ、生産性の向上へとつながります。現在はコミュニケーションツールも発達しており、家に居ながら自由に意思疎通が取れるのも魅力的。このような理由から、ホワイトカラーへ転身する方も増えています。

高額な賃金

ホワイトカラーはブルーカラーに比べて賃金が高額なケースも頻繁に見受けられます。なぜなら頭脳労働が中心だからです。頭脳が求められる仕事はそれだけ希少価値が高くなるのも事実。誰にでもできる仕事ではなく、限られた人こそが結果を出せます。

ゆえに学歴の高さを求められ、企業によっては出身大学を基準に採用する場合も。比較的入り口が広いブルーカラーと異なるのは分かるでしょう。このような背景もあって、ホワイトカラーの賃金は高額な傾向となり、スキルや経験次第では若くして収入が上がるケースもあります。

IT企業やマーケティングの会社に青年実業家が多いのも、ホワイトカラーならではの事情があるのです。とはいえ、ホワイトカラーは必ず高い給料がもらえるわけではありません。あくまで本人の努力次第であるのは念頭に置いておきましょう。

ホワイトカラーとブルーカラーの違い

ホワイトカラーとブルーカラーの違いを解説します。

ブルーカラーとは

ブルーカラーとはホワイトカラーと異なり、肉体労働を強いる仕事を指します。生産系や整備系の仕事は、青い作業着を着用している様子からブルーカラーと呼ばれているのです。「ものづくり日本」において、古くから生産に関わる仕事は馴染み深いでしょう。

細かい作業が得意な方や体力に自信のある方が働く傾向にあります。ホワイトカラーと違い家で作業するケースはまれで、ほとんどの場合は現場や工場で勤務するのが一般的。

また、ブルーカラーは黙々と一人で仕事するイメージが強いものの、コミュニケーションスキルも必要です。例えば建設現場で働くにしても、資材会社や発注元企業との調整が不可欠。管理職の立場であれば、なおさら調整能力は必要です。

ブルーカラーの仕事

ブルーカラーの仕事は他にも、ビルメンテナンス・警備員・タクシードライバーなどがあります。いずれも基本的に体を動かす仕事がメインのため、体力に自信のある方は天職と言えるでしょう。

とはいえ日本全体を見てもブルーカラーは、人手不足であるのは否めません。ブルーカラーに該当する企業は人材確保に苦しんでおり、解決策を導けない状況です。ではなぜブルーカラーの職は人手不足に悩んでいるのでしょうか。その理由については後述する3Kが関係しています。

ブルーカラーの職場を表す3K(3D)とは

ブルーカラーの人材不足が改善されない理由として3Kが挙げられます。3Kとは「きつい(Demeaning)・きたない(Dirty)・きけん(Dangerous)」の頭文字を取った略語です。ブルーカラーは肉体労働である以上、きついと感じる方も多いでしょう。

最も適しているとイメージされがちな若い男性でさえ、近年は敬遠される傾向にあります。現場によっては残業がかさむ場合もあり、一日中体を酷使する仕事に、ハードルの高さを感じてしまうのです。また、土木や薬品を扱う職業も目立つため、体の汚れが気になる人もいます。事実、油汚れは業務後にも残りやすく、洗っても落ちにくい場合も多いでしょう。

加えてブルーカラーの職は危険と隣り合わせです。高所作業の場合、危険を予期していなければ命を落としかねません。以上のように、3Kを敬遠してブルーカラーの人材不足に拍車がかかっていない状況なのです。

ブルーカラーの特徴

ブルーカラーの特徴について解説します。

大企業における高卒初任給が高い

経済団体が行った「新規学卒者決定初任給調査結果(2017年)」では、大企業における高卒初任給が167,690円、大卒が166,846円と発表されました。差はわずかではあるものの、高卒初任給が高いと分かります。

また、業種別で見るとブルーカラーで最も高いとされる建設業が176,100円、ホワイトカラーで一番高い情報通信業が171,000円。約5,000円の差があるのも事実(「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」より)。

建設業や製造業は大卒よりも高卒に目を向けていると分かるでしょう。大卒はホワイトカラーの職に就く傾向にあるため、ブルーカラーは高校の学生を好待遇で採用しているのです。

転職しやすい

ブルーカラーは2つの理由で転職しやすいと言われています。1つ目は専門職である点。資格やスキルを要求される仕事が多いため、経験を積めば他の企業でも重宝されるでしょう。反対にホワイトカラーの事務職は専門的スキルが身に付きにくく、年齢を重ねるとより転職はむずかしい傾向にあります。

2つ目の理由は業界全体が人材不足な点。前述の通り、ブルーカラーは3Kのネガティブなイメージがついてまわります。働き方改革の影響で実際は前よりも改善されたものの、古くからついたイメージは払拭しきれません。

結果的に外から見ると敬遠されてしまうのです。そのため、ブルーカラーの職は求人倍率も比較的高い傾向にあります。

ホワイトカラーとグレーカラーの違い

ホワイトカラーとグレーカラーの違いを解説します。

グレーカラーとは

グレーカラーとはホワイト・ブルーカラーの中間、もしくはどちらにも属さない職を指します。ものごとの判断がつかない、もしくはつきにくい「グレー」からの由来です。時代の移り変わりにより、近年は廃れる職や新しくうまれる仕事も増えました。

AIの発達によってPCが一般的な世の中となった反面、依然として人の力が求められる仕事もあります。その両立化を図れば、自然とグレーカラーの職がうまれるのは当然かもしれません。そのためグレーカラーの言葉が、以前にも増して広まっているのが現状です。

グレーカラーの仕事

グレーカラーの具体的な仕事の多くはコンピューター関連技術職を指し、ブルーカラーにおける管理職を指すケースが一般的でしょう。例えば建設業における管理職は現場作業だけでなく、デスクワークも発生します。作業員の日程を調整したり、取引先とメールのやりとりをしたりするからです。

また、分類がむずかしい点では運送業や保安職業従事者などが該当。以前よりも職業が増えた影響により、判断がつきにくい場面も見受けられます。

IT業界の職場を表す新3Kとは

IT業界では新3Kと呼ばれるケースも多いです。新3Kとは「きつい・帰れない・給料が安い」の略語となります。一般的にIT業界は業務量が多く、長時間労働が発生しやすいです。

また、新3Kにはいくつかバリエーションがあり「休暇が取れない・結婚できない・心を病む・子作りができない」などを合わせて7Kと呼ぶケースもあります。

プライベートを充実させられず、満足して働けない企業が増えているのも事実。とはいえ、IT企業すべてが3Kや7Kに該当するわけではありません。労働環境が整備された企業もあるため、IT企業勤務希望の場合は下調べを万全に行っていきましょう。

ホワイトカラーに対する他のカラー

ホワイトカラーに対する他のカラーを解説します。

ゴールドカラー

ゴールドカラーとはその名の通り、輝かしい職務を遂行する方々を指します。具体的には起業家・コンサルタント・研究開発スペシャリストなど。企業と雇用契約を結んでいるかに限らず、ハイレベルなスキルや豊富な経験を活かして業務につとめます。

元来ゴールドカラーはロバート・E・ケリーの著書「The Gold-Collar Worker」の中で提唱されました。この本の中で「ホワイトカラーは自身のスキルを売る時代がくる」と予言していたのです。

実際に日本では1990年代頃からベンチャー企業と呼ばれる言葉も流行。青年実業家や若手社長などの言葉も広まり、起業全盛期時代へと突入しました。まさにケリー氏が予言した世の中が到来したと言えます。

メタルカラー

メタルカラーとは銀色のロボットを指します。将来的にAIが普及し、今までの仕事がロボットに取って代わると予想されています。となれば「AIを活用できる人」「ロボットを開発できる人間」などが求められるでしょう。

そのような方達をメタルカラーと呼んでいるのです。もとはソフトバンクグループの孫氏が「30年後にはブルーカラーの仕事はメタルカラーになるだろう」と発言したのがキッカケです。

実際に現在はデジタル人材と呼ばれる言葉も広まっています。デジタル人材は最先端のデジタル技術を活用できる方や、デジタル技術を浸透できる人です。政府がデジタル人材の育成及び確保に大きく動いているのも、時代の変化が大きく関係しています。

シルバーカラー

シルバーカラーとはシニア向けの職に就いている方々を指します。高齢者をシルバーと呼んだ背景としては、設置当時の優先席が銀色だったためです。後にシルバーの言葉が広がり、高齢者=シルバーと認識されはじめました。シルバーカラーは具体的に介護福祉士・ホームヘルパー・理学療法士などの職が該当します。

近年の日本は高齢化社会と言われ、高齢者向けサービスが広く展開されています。それに伴い、高齢者向け事業におけるニーズが高まっているのも事実。とはいえ介護業界でも3Kや7Kのイメージが強く、人材難に苦しんでいます。今後見直しが必要なのはIT業界と同様と言えるでしょう。

グリーンカラー

グリーンカラーとは環境に関わる仕事に就く方が該当します。具体的にはグリーンコーディネーター・環境保全エンジニア・生物科学研究者などの職です。近年はSDGsが広く呼びかけられ、あらためて環境関連の仕事に注目が集まりはじめています。

例えば再生可能エネルギー関連企業やサステナブルなビジネスを展開する会社など。政府がSDGsに取り組む企業に対し、全面的な後押しを行っているのは記憶に新しいでしょう。また、グリーンカラーはブルーカラーと区別がつきにくく、一部の職は重複する場合もあります。

ピンクカラー

ピンクカラーとは女性がメインの仕事を指します。具体的には看護師・保育士・秘書などです。ピンクカラーはあくまで一時的かつ限定的な仕事であったのも事実。「育児の合間に行う補助的な仕事」「男性を立てる仕事」「結婚や出産を前提とした仕事」などが多かったです。そのため賃金も低く設定されていました。出世はなく、スキルアップできる環境もほぼなかったのです。

しかし、現在は女性の社会進出も目立ち、ピンクカラーの仕事も見直されはじめました。実際に2022年から看護師や保育士を対象とし、賃上げ政策が施行されています。今後もピンクカラーの職場環境を改善する動きはますます見られるでしょう。

ホワイトカラーにおける問題

ホワイトカラーにおける問題点を解説します。

ストレスを抱えている人が多い

ホワイトカラーにおける問題として多くあげられるのはストレス過多です。政府が発表した調査によると、半分以上の方が強い不安や悩みを抱えていました「平成29年版過労死等防止対策白書」。ホワイトカラーは事務職が中心であり、会社の窓口となるケースも多いです。

クレームやトラブル対応が日々行われていれば、精神的に苦しくなるのもうなずけるでしょう。またホワイトカラーは単純作業も多く、繰り返し同じ作業を行っていると、ストレスを溜める原因になります。長時間同じ姿勢で作業するのも、身体的ストレスの原因となるでしょう。

過重労働

近年は働き方改革の影響により改善されてきたものの、以前までは過重労働が目立つ企業もありました。成果を重視する企業が多いため、必然的に労働時間は長くなります。結果的に健康状態を損ね、最悪の場合は自殺に追い込まれる事態もあるのです。

実際に政府が発表した調査では、過労による脳・心臓疾患やそれに基づく死亡を原因とする労災補償請求件数が840件。精神障害またはそれに基づく自殺を原因とする件数が1732件でした「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」。政府が改善につとめているものの、企業ごとの対策も必要と言えるでしょう。

ホワイトカラーエグゼンプション(高度プロフェッショナル制度)とは

ホワイトカラーエグゼンプションとはプロ意識を持たせるためにうまれた制度です。別名、高度プロフェッショナル制度と言われています。「結果を出せば長く働く必要がない」「成果が出ていればプライベートの時間も充実させられる」「認められれば週5日働くことはない」そのような結果至上主義のもとうまれた制度なのです。

この制度がうまれた背景にはアメリカ社会が大きく関係しています。1938年にアメリカでうまれ、条件を満たせば割増賃金の支給義務がなくなる制度でした。その対象者がホワイトカラーであったため、ホワイトカラーの間で浸透したのです。

時代は進み、日本では課せられる業務がないのにもかかわらず、残業代をもらう方が出現。日本でもホワイトカラーの間で積極的に導入されたのが発祥です。

成果で評価する制度

ホワイトカラーエグゼンプションは前述の通り、成果で評価する制度です。働き方改革により、残業時間の規制がはじまりました。背景には労働人口の減少があります。人口問題研究所が発表したデータによると、2060年には労働人口が4418万人へと減少。2013年の8000万人と比較すると約半数であるのが分かります。

となれば、少ない人数で最良の結果を出さなければいけません。そこでうまれたのが成果で評価するホワイトカラーエグゼンプションです。評価の中心が成果であれば、業務全体の生産性は上がります。結果的に時間外労働時間が減り、企業・労働者それぞれにメリットがうまれる制度なのです。

メリット、デメリット

メリットデメリットについて解説します。

メリット

ホワイトカラーエグゼンプションの大きなメリットは頑張りの分だけ報酬が得られる点です。勤務時間に対して給料が支払われるわけではないため、努力の分だけ報われやすくなります。

日本特有の「会社に長時間在籍している人が出世する」「残業する人は仕事ができる」「朝早く出社する人はやる気がある」などの見方もされないため、スキルが高い人は働きやすい環境と言えるでしょう。

また、仕事を時間内に終わらせる動きが強まるため、組織内の一体感がうまれやすいです。一致団結できれば売上アップにもつながります。労働者だけでなく、企業側にとってメリットがあるのも特徴です。

デメリット

ホワイトカラーエグゼンプションのデメリットは残業時間が支払われない点です。定時外に仕事をしても給料は支払われません。あくまで時間内に最高の結果を残すためにうまれた制度であるため、たとえ夜遅くまで残業しても賃金は支払われないのです。

そのため、経験が浅い方や能力が低い人にとっては、デメリットの部分が大きくなる場合もあります。ゆえに社内でも力の差がつきやすいのは念頭に置いておかなければいけません。ホワイトカラーエグゼンプション制度を導入する際は、メリット・デメリットを把握して導入していきましょう。

対象労働者、対象業務

具体的には年収1,075万円の方が対象となります。1,075万円がかならず支払われる前提で進めなければいけません。例えば「成果によっては今年だけ1,070万円になるかもしれない」「成績が昨年より悪い場合、対象年収より下回る可能性もある」などは対象とはならないのです。

また、残業時間が減少したことにより、収入が大きくダウンするのは禁止されています。対象業務についてはアナリスト・コンサルタント・研究開発など。労働時間と成果が比例しない職種に限定されています。

各カラーの特徴を理解しましょう

ホワイトカラーは白いシャツを着用して行う業種が該当します。営業職・研究職・事務職などを指し、屋内で業務を行う頭脳労働者です。

3Kや7Kのイメージが強いブルーカラーに比べ、比較的労働環境が整っているのも特徴。スキルや実績次第では高収入を狙える職業も多いです。

一方、ストレス過多や過重労働が問題となるケースもあり、ホワイトカラーの職に就く場合は入念な下調べも必要です。また、他にも今後需要が高まるメタルカラーやゴールドカラーなどがあるため、それぞれのポイントを把握しておきましょう。