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OKRとは?テンプレートを活用してOKRを導入するメリットとエクセルフォーマットに入れたい項目を紹介!

OKRとは?

企業の目標管理に役立つOKRという手法が近年注目を集めていますが、具体的にはどのような手法なのでしょうか。中には「そもそもOKRとは何か」と疑問に思う人もいるでしょう。一からOKRを導入しようとすると手間と時間が掛かるため、「OKRの導入を検討しているが導入が面倒」という場合はテンプレートの使用がおすすめです。エクセルや簡単に使えるフォーマットを活用して会社の目標管理を効率的に行っていきましょう。

今回はOKRという言葉の解説と導入のメリット、さらにテンプレートに含めるべき内容について紹介します。

OKRとは?

OKRとは「Objectives and Key Results」の頭文字を取った略称で、設定した目標(Objectives)に対して目標達成のための成果指標(Key Results)を定める目標管理方法です。組織全体の目標をもとに部署やチームごと、従業員個人の目標を決めるため、会社全体で同じゴールに向かって尽力できる環境が整います。

OKRは目標の達成度だけでなく、ゴールまでに必要な具体的なアクションを明らかにできる点が大きな特徴です。目標達成までのプロセスが明確になるので、管理者や人事担当者など第三者からでも目標達成度が分かりやすく、人事評価の際にも役立ちます。

OKR導入時には、従業員一人ひとりが目標と目標達成へのプロセスを設定するためのフォーマットがあると管理しやすいでしょう。OKRを導入する企業は増えつつあり、それに伴って多くのOKRテンプレートがインターネット上でも公開されています。

例えば、エクセルは使い慣れている人も多いソフトです。エクセルでOKRテンプレートを作成すると、必要に応じたフォーマットの編集も簡単にできるため導入しやすいといえます。使いやすいテンプレートを選び、会社の状況に合わせてカスタマイズを行うと良いでしょう。

⇒OKRについて詳しく知りたい方はこちら

OKRテンプレート活用の効果やメリット

効果とメリットは3つです。

正しい目標設定ができる

OKRテンプレートを活用すると、部署単位や従業員個人単位でも、正しい方向性の目標を設定できるようになります。方向性がバラバラな場合、企業全体の目標に則していない目標を掲げる部署や個人が散見される恐れがあります。全社的な目標達成に対する貢献度も低くなってしまうため、同じ考え方や方向性で目標を決定できる点は大きなメリットだといえるでしょう。

設定する目標は、簡単すぎず難しすぎない内容にすることが重要だといえます。なぜなら、簡単すぎると従業員の潜在能力の発見や成長が見込めず、難しすぎるとモチベーションの低下があり得るからです。

OKRで設定する目標は、達成する自信が50%程度の「ストレッチゴール」が理想的だとされています。全従業員がOKRの意図や目標設定時の注意点を認識しているとより高い効果が得られるでしょう。また、定期的な評価で到達度が確認できるように明確かつ定量的に目標設定する必要もあります。テンプレートを活用すると、これらの注意点をクリアしながら適切な目標を設定しやすくなるのです。

簡単に共有できる

OKR導入の効果を最大化し定着させるためには、まず全社に会社の目標を正確に伝えなければなりません。OKRは組織全体の目標に向かって部署や従業員個人の目標を設定するため、最終的なゴールを共通認識として持つ必要があるのです。しかし、会社の規模が大きいほど認識の共有は困難になります。

テンプレートを使うことで、全社に同じように情報を伝えられるので情報伝達が簡便になり認識のズレも防ぐことができるでしょう。

マネジメントを効率化できる

管理者や人事担当者にとって事務作業の効率化は重要な課題ですが、テンプレートを用いるとマネジメントの効率化が期待できます。テンプレートを使わずに組織や各部署、従業員個人ごとで自由な形式で目標設定をした場合、運用方法も記載方法もバラバラになってしまうでしょう。

そうなると、まずは情報整理に膨大な時間を要します。また目標の到達度などを評価する際にも、評価方法や基準が統一できずにブレが生じてしまうかもしれません。こうした課題を解決して適切なマネジメントを効率的に行うためにも、テンプレートの活用がおすすめです。

テンプレートに入れるべき内容

7つの内容をテンプレートに入れましょう。

基本情報

OKRテンプレートには、誰の情報か明確に判別できるように基本情報を入力できるようにしておくと、後々の管理が効率的になります。

氏名はもちろん、所属する部署やチーム、役職や職位など細かく記載しておくと、評価や従業員へのフィードバックも評価を踏まえて的確にできるようになるでしょう。

企業の目標(O)

まずは根幹となる企業の目標を定めましょう。企業目標は成果指標の土台にもなるので慎重に検討する必要があります。また、部署や個人が目標を立てる際の考え方の基盤となる重要な内容です。

企業が会社全体で取り組んで達成したい目標かどうかに留意しながら、優先度の高い項目をゴールに掲げましょう。

企業の成果指標(KR)

企業としての成果指標を設定することもテンプレートに含めると良いでしょう。ゴールに到達するためにも成果指標は重要な要素です。

この時、成果指標は数値化や可視化ができる内容にすると到達度が測りやすくなります。例えば、「売り上げアップ」という目標に対して「○月○日までに20件成約獲得する」など、より具体的に期日や行動を記入できるフォーマットが望ましいでしょう。

チームや個人の目標(O)

企業全体としてのOKRを設定したら、部署単位、さらに各部署に所属する個人単位でも目標を立てます。全体目標を踏まえて各部署や従業員一人ひとりが目標を考えられるような仕組みにしておきましょう。

部署単位や個人単位で設定する目標は、あくまで全体目標に沿った内容でなければOKR導入の効果は得られません。目標達成により全社的な目標達成が近づくような、関連性の高い内容にするように社内全体に周知する必要があります。

チームや個人の成果指標(KR)

目標設定後は目標に対する成果指標を定めます。企業の成果指標を決める時と同様、具体的かつ数値化や可視化しやすい内容を設定すると評価がしやすくなります。1つの目標に対して3〜4個の指標を設けるようにテンプレートを作成すると良いでしょう。

細かく設定できるようにテンプレートを用意しておけば、個人レベルで「会社のために具体的に何ができるか、何をすべきか」を考えられる環境が整います。

進捗情報と達成度

OKRを導入しても、目標と成果指標を定めただけでは効果は感じられないでしょう。各項目を設定後には管理者または人事部による定期的な評価とフィードバックの実施が重要です。個人が目標達成するためには、モチベーション維持のため上長からのフォローや進捗共有が必要なのです。

そのため、進捗状況と達成度を確認できるテンプレートがより使いやすいといえます。また、進捗共有する場を設けることで従業員一人ひとりが悩みや相談事が打ち明けやすくなり、業務改善につながる場合もあるでしょう。

コメント機能

OKRテンプレートには、コメント欄を設けると効果的です。管理者や上長からの適切なフィードバックは、従業員にとってやる気向上につながります。

さらに、「見られている」という意識が芽生えるので目標達成までのスピードの加速が期待できるのです。

まとめ

OKRは組織全体が一丸となって、会社の目標達成を目指せる目標管理方法として有効です。導入までのハードルは低く、フォーマットはエクセルでも作成と管理が可能です。OKRのためのテンプレートも数多く公開されているため、まずはテンプレートを活用して徐々に自社に合わせたカスタマイズやその他ツールの導入などを進めると良いでしょう。

テンプレートを自作する際には、必要項目を網羅した内容かは十分に確認する必要があります。内容が十分だと情報管理や評価が効率的に実施でき、より早いタイミングで全社的な目標達成が実現できるでしょう。