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テレワーク環境におけるタレントマネジメント業務の課題とその解決~第2回「人事評価業務ワークフローのシステム化とデータの一元管理」

タレントマネジメント

タレントマネジメントシステムによる人事評価業務ワークフローのシステム化

タレントマネジメントシステムを利用すると人事評価フローは次の6つのステップになります。

  1. 択一般社員による目標設定
    1. 年度選
    2. 対象期間選択
    3. 課題・コミットメント・チャレンジ・ウェイトの入力
  2. マネージャによる目標承認
    1. 部下の目標を確認・面談して、承認/却下
    2. 直属の上司および部長/拠点長の承認(ワークフロー)
    3. 部下の数だけ繰り返し
  3. 業務遂行
    1. 目標に沿った業務遂行
    2. 中間振り返り実施
    3. 目標変更が行われた場合にはワークフローに沿った承認
  4. 一般社員による業績入力/自己評価
    1. 自身の実績/自己評価の入力
  5. マネージャによる1次評価
    1. 評価対象者である部下の評価を目標ごとに入力(1次評価点算出)
    2. 部下の数だけ繰り返し
  6. マネージャによる総合評価
    1. 評価対象者の評点を並べて、SABCDで相対的に評価

ここでのポイントは、このような業務ワークフローをExcelファイルごとに実施するのではなく、システム上の画面で実施できるので、効率的な業務遂行が可能となるということです。Excelによる運用では、本来、人が介在する必要のないプロセスが多く発生してしまい、各プロセス間での見えないやり取りが多くの時間を浪費しています。一方、タレントマネジメントシステムに運用では、評価データは統合されたデータベースとして一元管理されていますので、最新のデータを全員で共有することで、無駄なプロセスをなくし、手作業によるミスも大幅に減らすことが可能になります。

もう一つのポイントは、クラウドサービスとして提供されているタレントマネジメントシステムを利用すれば、テレワーク環境に対応できるということです。例えば、ワンオーワン社のクラウド型タレントマネジメントシステムスキルナビは、全ての機能がパブリッククラウド上で構成されているため、人事担当者、マネージャ、評価対象者といった人事評価に関わる全てのユーザーは、Webブラウザさえあればシステムを利用することができます。

ESI=現スキルナビ

タレントマネジメントシステムによるOKRの実施

MBOに代わる人事評価方法として、最近OKRが注目されていますが、最新のタレントマネジメントシステムの中には、OKRのシステム化が可能なものも登場しています。前述のスキルナビもその一つです。

それでは、タレントマネジメントシステムスキルナビを使ってシステム化されたOKRの画面例を見てみましょう。この例ではOKRの開始作業として、最下層の「個人」レベルでのObjectiveとKey Resultsを設定しています。

まずは、Objectiveの入力です。スキルナビには、「全社→部門→個人」といった階層構造を伴ってデータが保存されていますので、「個人」のObjectiveを入力する際に、上位階層である「部門」のObjectiveを参照することができます。

Objective の入力が終わったら、それに紐づくKey Resultsを入力します。ObjectiveとKey Resultsは1対多の関係を持ちますが、スキルナビでは、1つのObjectiveに関連する複数のKey Resultsを、タブを切り替えることで、同一画面で入力することができます。

このように、OKRの開始にあたって発生する複雑なデータでも、スキルナビでは簡単に入力できます。

次の例ではOKRの運用作業として、本人による中間レビュー第1回、上司による中間レビュー第1回、本人による中間レビュー第2回、上司による中間レビュー第2回、本人による最終評価、上司による最終評価の計6つの中間段階が設定されています。

この画面から、複数設定されたOKRそれぞれについて、自己評価の点数とコメントを入力するようになっています。

上司による評価結果の入力画面は、本人による入力画面とおおよそ同じ内容になりますが、本人が事前に入力した評価結果を参照しながら、入力を行うことができるようになっています。

さらに、多数の部下の評価を入力する必要のある上司のために、通常の進捗管理画面とは別に、本人の入力が終了し上司の評価待ちになっている社員だけのリストを表示する画面も別途用意されています。

このように、MBOよりはるかに複雑なOKRワークフローの運用であっても、スキルナビでは簡単に評価結果を入力し、進捗を確認できることがわかります。

次回は、もう一つの具体的な例として、研修管理業務ワークフローのシステム化とデータの一元管理についてご説明します。