テレワークで生産性が低下する!?原因3つと回避するポイントを解説!
世界的に流行している肺炎により、多くの企業でテレワークの導入が進んでいます。
そんな中でテレワークにおける生産性の低下が注目され始めています。株式会社パーソル総合研究所が行ったテレワークの生産性についてのアンケートでも、出社時の生産性を100%とした時テレワークの生産性の値の平均値は84.1%と、低い値となりました。
今日は、そんなテレワークによる生産性の低下についてお話ししていきます。
なぜ日本はテレワークで生産性が落ちるのか
テレワークによる生産性の低下は、海外でも起こっている事象になります。パーソナルコンピューターを販売しているレノボ・ジャパンが行ったアンケート調査でも、中国やイギリスなどでもテレワークによって生産性が下がったと回答している人がいます。特にそのアンケーt調査による特筆すべき結果は、他国では生産性が下がったと感じる人の割合が10%前後であるのに対し、日本では40%前後の人が生産性が下がったと回答しています。
生産性が落ちる原因は3つ
そんな日本で特に起こっているテレワークによる生産性の低下は、下の3つの「環境の要因」、「コミュニケーションの問題」、「労働時間の管理の問題」が主な原因として挙げられます。
環境の問題
一つ目は環境の問題です。家出の作業環境は会社とは異なり、仕事に集中できるような物理的環境が整っていません。
また、会社から資料持ち出しが不可能であったりと、セキュリティ環境がテレワークへ対応しきれていないなどの問題も挙げられます。
コミュニケーションの問題
2つ目はコミュニケーションの問題です。テレワークでは対面での会話ではなく、相手の様子が分からない電話やチャットによるコミュニケーションとなるため「電話しても大丈夫だろうか?」「電話の代わりにチャットで伝えようにも、すべてを伝えきるにはチャットでは難しい。」などコミュニケーションをとる際に障害が出てきてしまます。
これらの障害によってコミュニケーションが停滞してしまい、生産性への影響が出てきてしまいます。
労働時間の管理の問題
3つ目は「労働時間の監理の問題」です。これまでは職場でのタイムカードなどによって労働時間がしっかりと管理されてきました。しかし、テレワークとなり労働時間の監理が甘くなり、日本労働組合連合会の「テレワークに関する調査 2020」では時間外労働・休日労働した際に申告をしなかった理由として第2位に「時間管理がされていないから」が挙げられています。
労働時間の監理がしっかりと成されていないと、申告なども出来ず働いても損するだけといった負の感情が先行し、生産性が低下してしまいます。
テレワークを最大限に生かすために必要なこと
今後もテレワークは続いていくことが考えられることから、先ほどお述べた生産性低下に関わる3つの主な要因について、対策をとることが求められます。
勤怠管理システム
まずは新しい勤怠管理システムの導入です。
これまでの勤怠管理システムではテレワークに対応できていないことから、インターネットなどを利用した新しい勤怠管理システムによって、勤務記録を適切に把握し、それに応じた適切なサラリーを払えるようにするべきです。
情報共有ツール
2つ目は情報共有ツールの利用です。
これまでとは異なり対面でのコミュニケーションが取れなくなったことから、情報共有についても支障が出ていましたが、SLACKなどの情報共有ツールを利用することで情報共有だけでなくコミュニケーションについても円滑に進めることが出来るようになります。
テレワーク時における習慣づくり
3つ目は習慣作りです。
ラグビーワールドカップで活躍した五郎丸選手やメジャーリーグで活躍したイチロー選手のように習慣を作ることによって、どのような環境でもスムーズに集中することが出来ます。そのためテレワークという集中しづらい環境においても、習慣作りによって仕事に集中しやすくなることが期待できます。
テレワークを推進し、生産性をあげよう
ワクチン接種などにより新型肺炎の影響は小さくなっていくことが予想されますが、今後もテレワークなどの新しい働き方は続いていくと考えられます。
今回紹介したものはあくまで一例であり、皆さんにあった生産性向上の方法があるかもしれません。
家などでのテレワークでは、椅子一つ・机一つから生産性に影響が出たりすることもあるので、テレワークにあった自分専用の環境づくりなどもしてもいいでしょう。